日本規格協会殿から、「不良低減」について6000字の執筆依頼を頂きました。3月に同テーマで本を出させて頂き、セミナーもさせて頂きました。大変有り難い事です。この2年間、かなり忙殺されましたが、やり甲斐のある仕事でした。締めくくりが、発行部数が多いこの月間紙への掲載です。
 目的は、本の宣伝を兼ねていますので、本の特徴を説明して居なくてはなりません。しかも、QCの大御所の月間紙です。本の特徴を説明するだけでは、この月間紙の購入者に興味を持っていただけません。
 つまり本の中で言いたい事が端的に6000字で要約する必要が有ります。難しい作業でした。
 私の論点は、品質管理や、不良低減と言うと、工程管理を行い4Mのバラツキを抑える切り口は、不十分となってしまったという事。今、それを盛んにやっているのは、BRICsです。
日本の製造業が、私達が昭和40-50年代に欧米諸国に追い付け追い越せとやっていた時代です。
 私が、危惧するのは、それを真面目にやれば、日本はまだ戦えると思っている経営者や、品質管理指導者が多い事です。勿論、基本は、其処に有ります。しかし、十分条件では有りません。
 私は、二つの、テーマを提案しました。
1.品質コストの概念の導入です。2.設計段階からの品質管理です。後者は、TS16949でも、プロセス管理として強く推進していますが、中小企業には浸透して居ない現状が有ります。
 私は、現社に入って、その仕組みの構築を提案しました。社長は、カケだと言いつつも、惜しみなく経営資源を投入して頂きました。感謝しています。その結果、検査人員は減少し、不良低減が達成出来ました。新製品の立ち上げでつまずく事も無く成りました。製品立ち上げの主導権が当社に移ってきましたし、他社ができない新製品の立ち上げも出来る様に成りました。
 勿論私の力だけは、有りません!が、経験はさせて頂きました。モデルケースとして確立出来たと思います。
是非ご紹介したい想いを今回綴りました。10月号です。宜しければご一読お願い致します。
ではまた。