おはようございます。 
先回ふれましたが、七つのムダについて。

エ程管理の本を執筆する時に、色々本を読みましたし、今までの経験を総括する
ことができました。
その意味で、執筆活動は、自分の考えをまとめるのに大変役立ちます。
何しろ、腕利きの編集者を説得しなければなりません。
勿論、売物にしなくてはなりませんから、インパクトのある構成も必要です。

どこかの本のパクリでは、話になりませんし。

大体、企画してから1年間くらい頂くのですが、他の人の方法は分りませんが、
私の場合は、調査して、構成を組み立てるのに70%くらい使ってしまいます。

構成を組み立てるて、おかしいところや曖昧な部分を調べるのに結構掛かってしまいます。
編集者のGOを頂いて3ヶ月くらいで150ベージを書いてしまいます。
私的には、一気に書かないと脈絡を忘れてしまうので、パワポで、説明図を
書く作業に没頭します。

文章はその説明ですので、それは、1ヶ月もあればとなります。

余談でした。

その過程で、思ったのが「七つのムダ」です。
七つのムダ
この表にありますように、ええっ!と思うようなムダ項目がありますが、七つに押し込んでいるムリは別にしても、さすがトヨタさんと言いたくなるムダの列挙ですね。

一番に来ているのがつくりすぎのムダ。これがカンバン方式で解決でしょうが、一般企業ではそうはいきません。

関与先でも、ご指導に来られることが有ったときに、部品がなかなか入らない、仕入れ先の企業規模が当社より大きく言うことを聞かないと言いましたら、「カンバンを振れば良い」って唖然とするご指導を頂いて苦笑するしか無かったって聞きました。

カンバンを発行して「明日持ってきてくれ」が通じるのはトヨタさんだけですからね。(笑)
嫌なら売らないって言われてしまうのが下請企業の立ち位置です。

加工そのもののムダもその通りで、「ムダを自動化するバカ」って格言がありますから。
トヨタさんは昔(私がカンバンシステムでしごかれた時期)は、何でもバカって言っていました。口が悪いですね。
バカよけとかね。今じゃあポカよけって言います。バカとは何事だって言うことになったってお聞きしました。

後はお分かりいただける項目かと思います。

それで、七つのムダを宗教みたいに繰り返す事が必要です。 耳タコが肝心なんですよ。
「ああまた始まった」って陰口が聞こえるくらいで無いとね。

人は一度聞いたことをすんなり腹に落とせるほど賢くはないし、私のようなへそ曲がりもいますから、とにかく繰り返し言うことです。

TPSの二本柱は、JIT(ジャストインタイム)と自働化です。
TPSの二本柱


















https://www.mono-revo.co.jp/lean_thinking/tps_principles/
から引用させていただきました。
これだけだとちょっとわかりにくいかも知れませんが、JITだけでも、たくさんの工程管理や生産技術の投入が必要となりますが、言いたいのは、目的を間違えないこと。
手段が目的化するとろくな事が無いですし、それこそムダなのです。

なぜ二本柱が必要なのかは、その前に七つのムダの概念があるからです。それらを効率的にムダ取りするためにはトヨタさんはこの二本柱を切り口にしたってことです。

だから、二本柱をそっくり真似ても各企業によってはムダとなる事もありますから、七つのムダの何をしたいのか、だからどの切り口で行くのかを認識しつつ実行することが必要です。

では。