昨日、本店住所にうれしい通知が来ました。
コロナ特別対応型 小規模持続化補助金の採択通知です。
2020年12月締め切りの第5回目が最終公募で、先回落選しているため、かなり力をいれて提案しました。

正直申しまして、中小企業診断士はその道のプロですし、委託契約で取締役本社工場長を努めている自動車部品メーカーで2案件をものつくり補助金申請補助を獲得しているのですが、それとこれとは別です(変な言い方ですが9。

今回の制度設計に、大きな欠陥がありました。
既存の事業に対してコロナ渦での売上激減支援として、対応策に補助金が出ますが、新規開業や事業転換を積極的に実施している企業には冷たい対応です。
例えば、弊社です。
2020年3月に新規事業としてコンサルタント事業に併行して美容室事業を開始しました。 これは、起業時の定款に記載してある、中期経営計画上既定路線ですが、これの売上は4月以降コロナ渦で経営計画通りに伸びない苦しい展開でした。

自動車部品メーカーでの中国現地情報で2019年の12月には情報が不確定ながら入ってきていました。 この段階で、国内はまだ楽観的でしたが、弊社はコンサル業です。 
リスク管理の行動を自動車部品メーカーの経営層としても、弊社の経営者としても行動を起こしました。
自動車部品メーカーは今回は割愛しますが、弊社として以下を実施。
1.セミナー講師は中止か公共交通機関を使わない方法での引き受けに限定するため、早めに教育機関に連絡しました。
その結果1件は中止。 もう1件はマイカーでの現地乗り入れを認めてもらいました。
2.美容業は、内装工事に着手中です。ここに、極力対策を行いました。
・カット椅子間にロールカーテンを設置。
・局所排気増設(美容室の法的要件の数倍)。
・POS systemをコストが上昇しましたが、美容室専用で予約が専用ネットから入れるタイプに決定。
・キャッシュレス決済は当店規模としては異例でしょうが、全取り扱いを行いました。←この手続きが3ヶ月ほど掛かりました。
・空気清浄やタッチレス消毒器とにかく、手に触れる機会をほぼ無くす設備へ切り替えました。
・提供飲料は、ちょっとコストが掛かりますが、ペットボトルでお出ししました。紙コップは、接触感染対策上避けたいですね。
・空調は、元々フレッシュエアー混合タイプの特注でしたが、これの強化。
3.公的な支援手続きは、これは本業ですので、高度訓練や学校休校による助成金など申請手続き。←これも結構大変でした。
専門業者(税理士や社労士)に依頼するとそれなりにコストが掛かりますが、弊社は全て私の担当。

その中で、一段のコロナ感染の蔓延。 アンケート回答などを拝見すると、やっぱり不安がつのるようです。
そこで、さらにコロナ渦対策として、当該補助金を申請したのですが、競争率が高いのか落選。ちょっとショックでした。
何しろ当方専門家の端くれ。
最終回の第5回目に10日間ほど掛けてじっくり作戦を練って、Jグランツ補助金申請電子システム(gBizIDプライムID)で申請しました。 コツはなるべく早めに登録することです。 ギリギリの応募は得策ではありません。

採択は2月末でしたが、結局4月中旬となってしまいました。
色々段取りが狂ってしまいました。何しろ、採択を受けて資金申請を通過させないと発注や契約ができません。(原則)
ただ、今回は、遡りができますが、補助金が有るのと無いのとでは予算のかけ方も異なります。

お客様に安心して(当然従業員も安心できますね)来店頂けるよう計画に実施を急ぎます。


採択