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中小企業診断士プロリンクKS独立開業に向けて

中小企業診断士で近い将来独立開業準備中の企業内診断士です。現在奮闘中。

固変分解

HPを移行します。現在工事中。新しいHPはhttp://www.keieigiken.comです。 専用メルアドは、prolinks-ks@keieigiken.comとなります。よろしくお願い致します。

当社第2期無事完了感謝です

おはようございます

昨日は(株)セキデンにて全社会議がありました。本社工場として経営層に報告するのですが、管理会計の仕組みが今ひとつうまくいきません。

以前にも書きましたが、税務署への納税額を計算するのが(そればかりでは無いですが。ステークホルダーへの利益の循環も大切です)、財務諸表ですし、財務会計です。
それとは別に、企業内の管理ツールとして管理会計があります。
この概念は、税理士試験を取ると、財務諸表論と言う必須科目で丁寧に勉強できます。
管理会計は財務会計によらなくても良いのですが、ダブルスタンダードを取ると面倒なので勘定科目はそのまま使うことが多いです。 少々異なることが多いようです。

税理士は財務会計、中小企業診断士は管理会計がメインです。試験内容もそれに沿っています。
当方税理士試験から中小企業診断士へ移ったときに、この落差に迷いました。

元々数字に弱いと言うこともありますけどね。(^▽^)

当社も8月末で第2期を終えました。お陰様で多少の利益が残りましたので、税金も少々ですがお納めできます。

本題ですが、管理会計を使って、何をするかというと、どうやって利益を出すかを探ることです。
これも以前に書きましたが、企業において、利益活動で大切なのは固定費の回収です。

貸借対照表の右辺は資本調達構造です。負債は他人資本の構成、資本の部は自己資本の構成を示します。
左辺は、その資本調達した投下資本の変換後姿を現します。
それらがキチンと仕事をしているかが大切です。
左辺は流動資産と固定資産に大別できます。 前者は換金性の程度を表します。在庫は資産ですが、換金性は低いです。 また、売掛金はどうなんでしょうね。一応流動資産ですが。

固定資産はほぼ換金性はありません。これらは、その資産の有効期間に案分して費用となって行きます。
つまりその期間の稼いでいただく必要があるって事です。
稼がない資産は不良資産となります。

従って、固定資産は少なく持って多く稼ぐが正しい。

商売する場合は土地と建物を購入して始めるのは下策と言われるのはそのためです。

それら固定資産も費用に換算されて、売り上げから費用を引いた残りが利益となります。
費用は変動費用と固定費用に分かれます。
前述した固定資産の期間配分は固定費です。
その他労務費も固定費に区分します。(一応としておきます)

一例を言うと、個人タクシーを始めた場合、タクシーを買いますがこれは固定資産と同時に固定費用です。
給料もそうです。一方客を乗せて売り上げを上げるときに発生するのはガソリン代などでこれは変動費です。

長々書くと辛いので、まとめると、どれが変動費で固定費かを区分して、なんとか変動費化することと、早く固定費の回収をする事が企業の活動の最重要ポイントです。

固定費を回収してしまえば後は変動費を除いてすべて利益ですからね。

ところが固定費と変動費の区分は固変分解と言いますが、これが結構難しいし、管理会計になれていない企業はこの区分がされていないと言うか、管理会計の担当者すらいなくて、区分に膨大な労力が掛かってしまう事が多いです。

簡易法を使って、ザックリ出して、とにかく何をすれば固定費の回収を早期に可能となるか、変動費は圧縮できないか、固定費は変動費化できないかを探ります。
これが一番手っ取り早い利益計画となります。

話が戻りますが、当社も結構固定費が重いです。コンサルなんて身軽だと思うでしょうが、書籍の購入やら必要経費は結構固定費ですしね。

セキデンでも固定費の重さは実感しています。報告はその点を行うのですが、なかなか要領を得なくて。
力不足を実感しておりますが、助っ人が強力なので、いろいろ調査をお願いしております。

少しずつひもとけてきました。
これからも頑張りますか。
第3期に入りましたがこれからもよろしくお願いいたします。

そうそう、感謝と言えば「トコトンやさしい生産技術」の本を一昨年日刊工業新聞社殿から単著で出していただきました。
初めて本の表紙に自分の名前が載った記念すべき本です。
これが、先月出版社から4000部を売り切りそうで、追加の増刷をしますとの連絡が有りました。

大変うれしい限りです。何しろ師事している先生から「そんな物売れない」って言われていたんですから。
先週学会でお会いしましたので報告をしましたらビックリされていました。
先生には企画を頂き単著も許可いただき、先生の本も参考にさせていただきましたので大変なご恩があります。
本当に感謝しております。売れないていわれのは励ましだと思っていましたし。
気を抜くんじゃ無いよってね。
自分の書いたつたない本を4000人以上の人が読んでいただける。苦労が吹っ飛びますね。
一番の感謝事項でした。

今日はこれで。

中小企業の困り事

 私は現在、中小企業に籍を置いています。大企業に勤めて36年間ですが、管理職定年を機に3社目として選んだのは中小企業です。でも、売り上げは70億円を超える実は中小企業で居続けたい中小企業なんですね。業種は自動車部品メーカーです。サブハーネスを製造しています。この製品は余り一般にご存じない方が多いと思いますが、自動車のボンネットを開けてみれば、バッテリー等のからクネクネとコードが這い回っているのは、いわゆるメインハーネスです。人間の体で言えば大動脈に当たります。
 サブハーネスは、大動脈から色々な臓器に行く動脈に当たります。この例えで分かりますか?
 サブハーネスはその臓器に当たる電装部品が多品種に渡るため、多品種少量生産に成ってしまいます。
例えば、ドアミラーですけど、自動車のカタログを見れば色んなグレードが有りますよね。最高級グレードには、電動格納、リモコンミラー、防眩、ウインカー機能、足下照明、ミラーヒーター、メモリー機能、BSM(狂牛病ではないですよ(⌒∇⌒) )とてんこ盛り)これらがグレードによって組み合わされます。 BSMと言うのは、例えば右ウインカーを出したときに、車両の右側に他車やオートバイなどが居た場合は関知して、警報を鳴らすというものです。 メモリー機能は、例えばギアをバックに入れると自動的にミラーが下を向いて、死角を減らしたり、オーナーの体格に合わせて、シート位置やハンドル角度やミラーの角度が記憶されていて最適条件に成るものです。まあ、至れり尽くせりですね。
私には必要のない機能です。私の車のミラーは固定式の一番安い物が着いています。電動格納もしません。紺屋の白袴って言うことですね。(´∀`)
 有る車種では、18種類のサブハーネスの組み合わせが出来てしまいます。これらを間違いなく組み付けるのですが、勿論自動機なんて用意できません。種類が多いと言うことは1種類当たりの生産量がメインハーネスとは桁違いに少ないからです。コストが掛かってしまいます。ハイテクJapanでは信じられないと思いますが、内職仕事で組み付けるんですよ。(^∀^)
 仕事の紹介はそのくらいにして。。。。

 現職に就いて3年間、不良との戦いでした。何しろ、不良の原因工程は、テレビの前でお菓子食べながら作業しているかも知れない内職主婦達。(余り疑っちゃいけないんですが、そんな不良がたまに出ます。お菓子が付いている異物混入です)やっと目処が立ってきて、まとめたのが「不良低減」と言う書籍ですが、これはS先生からご指名を頂いてまとめたものです。君なら経験も多いから、実践的な実務書が書けるだろうって、先物買い的にご指名です。プレッシャーでしたね。何しろ、勉強させて貰ってから、先生の前で論文発表したのは1回だけ。これで実力を判定されちゃいましたらから。幸運の女神には前髪しかないって良く言ったものですね。即決で受けちゃいました。こういう時の躊躇はしてはいけません。(⌒-⌒)
 それはさておき、私が中小企業に身を置いて痛切に感じるのは、不良の低減方法の仕組みが構築出来ないこともそうですが、もっと切実な事が有ります。
それは、利益を生む企業体質に出来ていないことです。
現社もそうですが、利益構造がよくお分かりになっていない。と偉そうに言っていますがご容赦を。

利益の源泉はどこから来るのでしょうか。→固定費からですよね。これは宜しいですか?

売り上げー変動費=限界利益です。その中には固定費と利益が含まれます。 限界利益とは固定費の回収パワーです。投下資本の回収パワーと考えても結構です。つまり、売り上げ目標値があって、それに伴う変動費を使って行って、ドンドン固定費を回収していきます。回収し終わったときから、全て利益に生まれ変わります。そんな考え方でも結構ですね。 勿論、変動費も抑えられるなら、回収パワーは上がりますよね。
 問題は、この固定費をどうやって回収するのかの計画が非常に乱暴だと言いたいのです。そのような企業は変動費も無頓着なことが多いですね。乱暴にカットしてみたり、全くどんぶり勘定だったりです。
 さらに、問題なのは、お気づきのように、じゃあ変動費と固定費をどう分けるのかと言うことですね。まず、ここが全くできていません。残念ながら。
 企業には税金を支払わなければ成りませんので、顧問税理士を雇われていると思います。私にも沢山の税理士の友人がおりますが、一様に嘆きます。つまり、顧問税理士の先生方の商売は、税務署に対して節税をするだけの仕事しかしていないと言う嘆きです。提出する財務諸表は会計原則に従って、正規の簿記の原則で作成されます。それは必要なことですが、では、企業の利益を出すための管理会計への働きかけはというと、そこは料金入っていないとばかりに無頓着と言っては語弊が有って、おしかりを受けるかも知れませんが、私の企業でも固変分解すら概念として持っていない業務管理担当者なんですね。(; ̄Д ̄) チョットマズイと思いますよ。
 利益計画が立てられないでいます。ホントは私としては、的確なアドバイスとしては、税理士を変更されたらと言いたいところですが、結構企業の財務に関与していると簡単には変更できないのがこの世界のようです。
 私は大企業の工場管理を任されて、通期で30億円の予算を立てて、中期利益計画を策定実行し、短期予算をそこから組んで、実際に変動費や固定費を管理して利益を上げていく責任者を10年ほどしました。大企業ですから、公認会計士の監査も入りますし、本社からMBAバリバリの連中が社内監査に頻繁に入ってきます。少なくとも四半期に一回は本社に呼びつけられて、利益活動についての報告を求められましたし、かなり厳しい査定に耐えられる管理会計を駆使しないと、左遷させられちゃいますから、必至に成って勉強しました。(*´∇`*)
 税理士とは全くお付き合いは無かったです。無くても出来ます。経営者が利益計画とその構造に無頓着だと儲かる企業に成るはずがありません。税理士任せではダメなんです。
 チョット、このシリーズで順次手法をご説明していくことにしますね。
では、また。



 
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