昨日は忙しいって言っていて結局HPの再構築に費やしてしまい、今日は本業の設計仕様の詰めのために自宅から遠方の協力工場さんへ出向きます。午後1時には帰社しなければ1時半からの会議に間に合いませんので、お昼は車を運転しながらおにぎりでも食べるって事になりそうです。家内にはおにぎりをお願いしておきました。悪戦苦闘をしていると、最初は取っつきにくかったWORDPRESSも何となく分かってきて、結構探すと初心者向けの作成ブログもあって、自分の努力の足りなさを恥じ入る羽目になりました。グーペで作ったHPは名刺やあちらこちらの専門家登録機関に届け出ているアドレスですので、分かり易くして有りますけど。WORDPRESSの方は、http://keieigiken.comって独自ドメインで取った元のURLですからこれはじっくりと育てたいです。プランはロリポップの50までHPが作れるプランですから、容量も私が使う分にはたっぷりですしね。
 でも、こうしてみると、ITもそうですが、持てるものと持てざるものとの格差が開く社会になっているんだなあって改めて思います。子弟の教育水準も親の財力に寄るって調査結果も有りますしね。ゆとり教育時には特にそうだったみたいで、学校で教えない分、塾にて補強するためには高額の費用が負担できる資力を持った子供しか利用できないって事は、これは格差社会と言っても過言じゃあないですよね。

 私は、親に財力が無かったですが、それでも中学の時に受験塾に通わせてもらいました。かなり無理をしたんでしょうねぇ。今になって思うと。しかし、自分で言うのも何ですが、業者テストが当時は有って、この地区一斉に実施して偏差値チェックされるんですが、上位5%にはいたから進学校へは十分行けたんですけど、あえて工業高校を選びました。就職して親に負担を掛けたくなかったしね。働きながら大学は夜学に通いました。しかし、夜学も良いところが有って、自動車部品メーカーにて生産技術開発を担当していて、電気科卒なんですけど、冶金工学を研究させられて閉口してたんです。それで、大学は迷うことなく、機械工学に。今になって思うと、そこで出会った機械工学の世界とゼミは経営工学にしましたが、これが人生を決めたみたいですね。実務をしながら、知識補充をしていくことになるんですけど、テーマがはっきりしているから、授業でも講師への突っ込み満載でした(笑) 夜学生はそんな連中が多くて、工業高校が化学卒で化学薬品会社にいた同級生は、化学の講座では講師を結構やり込めていたんですよ。実験でもグループに必ずプロがいてね。実験しながら、結果を見てこれはプロセスを間違えたなって言われて皆大慌てって事もありました。

 良い思い出ですけどね。何が良かったかって、自分の経験からすると、本来大学は一度社会人になってみてから専攻を決めた方が、より実践力や研究心ができるかもって事です。理論物理学のような世界は別にして。社会科学のような分野もは社会経験も無いような学生が経済学や経営工学を学んでも実感が湧かないんじゃあないかと心配です。優秀な学生は、だから、学生時代から社会に関与していき実業家になっていくのはそう言う事なんじゃあないかって思います。
 私も大学の先生たちと研究会を組んで、学生にどうやって理解させるかってやっていますが、教える側の問題もあって、決して実務家が教授する訳じゃあないですから。ベトナムが良い例です。TPSが専門の教授でも、実際に企業に行って現場指導なんて全くできないと、現地の大学で聞かされています。そこで、我々の研究会で作成した書籍の翻訳版を作って送ったりもしましたが、本をいくら読んでも、現場で起こっていることの現象が実はこれがそうなんだって気がつかないって事になりかねません。

 企業をむしばんでいく原因はいくつかありますが、現地現物で現認して対策を立てることの重要性は、製造業に限らず重要ですが、それを忘れて、表層の数字を追いかける経営幹部が現場のやる気をなくすことがもっとも危険だと思います。

よく現場に入って見かけるのは、立派な管理図が貼られています。「これは何の目的で、どう使っています」って尋ねると、「お客さんから現場指導でやれっていわれて」なんて最悪の回答が却ってくることがあります。少なくとも「これをみんなで見て話し合っています」くらいは言ってもらいたいんですけど、作りっぱなし、幹部はその横を通っても見ようとしない、せっかく作った管理グラフを誰も見ていない、チェックもコメントも入れていないで、誰がまじめに作る気になるかって、現場経験をしていれば簡単に分かることですけどね。今日もグラフが貼ってあるなで満足しているようでは。。。。指揮の低下は免れません。

そう言う会社になっていませんか?現場の張られている各種の指標の目的は?どう使うのか?分かっていますか?現場の人が理解していますか?「ああ!あのグラフね。壁のシミみたいなものね」って回答が帰ってきたらシロアリに食い荒らされて崩壊寸前の家みたいなものだと思った方が良いですよ。

ではまた。